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妥協をしないで、好きなものにこだわろう
―継続が、自分の道を作ってくれる―

株式会社スタイル ともじ(TOMOJI)

「世の中の人たちが、ほしいと思う服を作りたい」。そう語るのは株式会社スタイルのともじさん。美容師としてスタートし、今はファッションブランド「OF THE NEIGE STYLE」の営業開発部でMD(マーチャンダイザー)、企画、デザイナーとして活躍されています。“今”を発信するための情報収集、ファッションのこだわりをご覧ください。

ともじ(TOMOJI)
株式会社スタイル 営業開発部MD兼企画・デザイナー

佐賀県生まれ。美容師として働いたのち、故郷を出て、福岡県でアパレルの世界へ。2010年2月に上京、株式会社スタイルに入社。同年9月、フラッグショップのオープンにともない店長を務める。現在はファッションデザイン、商品企画を担当。メディアにはMEN'S KNUCKLE(メンズナックル)など20代向けファッション雑誌を中心に出演経験あり。ブランド「OF THE NEIGE STYLE」(オブ ザ ネージュ スタイル)の取り扱いは、セレクトショップFAKEOUT(渋谷109MEN'S)など全国に7店舗で展開。

“今”を届けるファッションブランド「OF THE NEIGE STYLE」

オブ ザ ネージュ スタイル

―まずは、ともじさん(以下、TOMOJI)の現在の仕事内容を教えていただけますか?

  メインはファッションブランド「OF THE NEIGE STYLE」(以下、「オブ ザ ネージュ スタイル」)のデザインを担当していて、マーチャンダイザーとして会社の数字や仕入れ状況なども確認しています。

  主に新商品のアイディアを自分で収集し、デザイナーとして「こういう洋服を作りたい」と案を出し、サンプルが上がってきた時にチェックをします。「オブ ザ ネージュ スタイル」にはもう一人デザイナーがいるんですが、ブランドの7割くらいを僕が担当していますね。自分が手がけた商品は最後まで責任を持っていたいと考えて仕事をしています。

―ブランドアイテムの特徴は何ですか?

  今までは白や黒のモノトーンアイテムが多いブランドだったんです。もともとバイカー(バイクを趣味とする人たちのスタイル)テイストの強いブランドだったので、ライダースジャケットやレザーパンツ、ボリューム感のあるシルバーアクセサリーが多く出ていました。

  今はトレンドも結構取り入れていて、たとえば渋谷原宿に溶け込んで、おしゃれに見えるスタイルに変化していますね。インナーやアウターで着丈が長いものやオーバーサイズのものが、うちのブランドでは注目しているアイテムです。海外モードとストリートをミックスしたテイストが主になっています。

―海外と日本だと、体型の違いがありますよね?

  海外のブランドをそのまま日本人が着ると、もとの体型が違うので同じようにカッコよく見えるには難しいんです。だから、「オブ ザ ネージュ スタイル」では海外テイストも取り入れつつ、日本人男性がカッコよく見えるようなシルエットを心掛けてデザインしています。

ファッションの情報収集はどこからしていますか?

  基本はSNSですね。世の中の人たちがどのようなアイテムを欲しがっているのか、リアルタイムの情報が得られやすいんです。雑誌も見ますが、おしゃれな人たちの興味ってスピードが速いので、メーカーとしてそのニーズに対応するにはSNSは欠かせない情報源なんです。

  とにかく“今”の情報を大事にしています。参考にするのは一般の方やツイッタ―やインスタグラムでフォロアーの多い人ですね。一般的に、デザインを起こしてから1か月半後には店頭に商品が並ぶようなスピードで服作りをしないといけないので、時間がタイトなんですよ(笑)。

―現在の仕事のやりがいは何ですか?

  自分が作ったものを買ってくれて、さらにSNSにアップしてくれると嬉しいですね。ハッシュタグもつけてくれると、こちらもWEB上で検索ができます。手がけたアイテムを自分の中で「TYPE-T」と呼んでいるのですが、それを知っているお客様のサイトには、あえて「TYPE-T」って記してくれています。こういうお客様とのやり取りも、やりがいのひとつです。

  もともとはスニーカーが好きで、プライベートの情報収集としてSNSを活用し始めたんですね。仕事の休憩中や帰宅して一息つきながらチェックする程度。だから、今もあまり仕事意識でSNSを見たくはないので、無理のないように興味のある範ちゅうでチェックしています。

美容師になったことがきっかけで、ファッションに目覚めた

FAKEOUTにて、ともじさん 渋谷109MEN'Sショップ「FAKE OUT」にて。

―出身は佐賀県ですよね。美容師になろうと思ったきっかけは?

  学生のころから東京に行きたい、有名になりたいと思っていて。高校3年生のころに“カリスマ美容師”が流行っていました。カッコよさに憧れたこと、そしてサラリーマンになりたくはなかったんです。

  高校時代、先生に美容師になりたいと伝えたら、隣町の美容室にショッピングモールがあると教えてもらって、そこを受けたんです。それから6年間美容師をしていました。仕事は楽しかったのですが、ショッピングモールはファミリー層が多いので、同世代の人たちと交流を持つ機会が限られていて……。

  それがきっかけで、福岡へ遊びに行く機会が増えました。でもその時は、ファッションも今ほどこだわっていませんでした。しだいに同世代の友人ができるようになり、情報交換をして様々な刺激を受けたことで、ファッションに興味が湧いたんです。好きなファッションブランドもできましたし、アパレル業界の仕事がしたいと思うようになって、美容師を辞めて福岡に出たんです。

―現在の会社に入社するきっかけは何だったのですか?

  福岡に行ってからは興味のあるアパレルのお店をいくつか経験しましたね。最初はアルバイトで入って、自分に合うところを探していました。その時に、今の会社の洋服を知って、そのカッコよさに一気にブランドのファンになったんです。

  東京に行きたかったこと、アパレルの仕事にずっと携わっていきたかったこともあって、今の会社で働けたらと強く思うようになりました。今の上司が福岡でアパレルをやっていた時からの知り合いだったので、当時働いていたショップを退職したあとに、連絡を取ったんです。

―東京に来ていかがでしたか?

  東京で仕事をしている実感が持てたのが嬉しかったですね。当時は、バイカースタイルを打ち出していたブランドでネット販売と卸販売をメインでした。夜12時位までひたすら働く毎日。でもそれが楽しくて仕方がなかったんです。

  それからフラッグ店をオープンしてから、店長、エリアマネージャーを経験しました。1年くらい前からMDの仕事に携わり、半年前からブランドをすべて担当しています。

―モデルとしての仕事はどのような時に行っているのですか?

  「オブ ザ ネージュ スタイル」が出る時ですね。すでにうちのブランドのイメージが僕についているので、ほかのブランドを着て出るよりもやはりマッチするようなんです(笑)。

“カッコいいもの“よりも、みんなが“ほしいと思うもの”を作りたい

株式会社スタイルデザイナーともじさん

―今までで苦労したことを挙げるとしたら、どのようなことがありましたか?

  1号店のオープンの時ですね。本契約をするために、店長として売上げを上げる必要がありました。ネット販売と店舗販売は、服作りの動きがまったく違うんですね。ネットはオンタイム、店舗は夏に秋物を展開するようにタイミングが異なります。その感覚が最初わからなくて苦労しましたね。

  本当なら下の子たちに任せるところを、店の様子が気になって、ほとんど休憩も昼食も取らずに店舗に立っていたんです。体重が10㎏減りました(笑)。好きな仕事ができていたので、つらさは感じていませんでしたが、今思い返すときつかったですね。

―ファッションのこだわりも変わりましたか?

  そうですね。2年前まではブーツを履くことが多くて、スニーカーは一切、履きませんでした。でも、BIGBANGのG-DRAGONがすごく好きでファッションをチェックしていたら、NIKEのAIR JORDANをカッコよくコーディネートしていたんです。それからスニーカー派ですね。

  購入する時はじっくり吟味して買うタイプです。事前に調べて目的のものだけを買いに行くので、洋服も靴もひとつひとつに思い入れがあって、なかなか手放せないんです。

  それに、足元に安定感を持たせたコーディネートが好きなので、スニーカーでもボリュームがあるものを選びます。サンダルのように軽いものはほとんど履きませんね。

―TOMOJIさんが手がけるアイテムは、どのような男性に着てほしいですか?

  ストリート、モード、カジュアルなど何でも着こなせる人が、自分の中で“おしゃれな人”だと思っています。そういう人のSNSをチェックすると、フォロワーも多いし、上質なアイテムを身につけているんですよね。

  基本、僕が手がけたアイテムは、僕の服を好きだと思ってくれる人に着てほしいですね。着る人が増えるということは“世の中に求められている”ということです。だから、“カッコいいもの“を作りたいという意識より、みんなが求めている “売れるもの”を作って、みんなの気持ちを満たせたら嬉しい。

自分の感性を頼りに、情報収集をする

デザイナーTOMOJIさんの学生時代について

―TOMOJIさんはどのような学生でしたか?

  アルバイトばかりしていましたね。居酒屋回転寿司屋で働いていました。高校時代、ずっと辞めずに続けていたんです。

  ふりかえると、僕はずっと“自分が好きなこと”を続けてきた気がします。食べることも、お寿司も好きでした。幼い時はサッカーも好きで続けていましたし、昔からずっとファッションが好きですし。自分の好きなことだからこそ、自分の意思で決めてきましたね。

―就職活動の思い出はありますか?

  僕の場合、面接って高校の時にサロンで受けた1回だけなんです。あとは人の紹介によって、新たな場所で働くきっかけを得ています。そうやって、今は好きなファッションの仕事にたどり着いているので、人の縁やつながりをとても大事にしています。

―仕事をするうえで大事にしていることはありますか?

  感性とセンスを大事にしたいと思っています。ファッションの情報取集のしかたって人それぞれですが、一般的にデザイナーは、熱心にファッション雑誌を見たり、ハイブランドのコレクションをチェックしているようなんですけれど、僕はそこにピントを合わせていません。もちろん雑誌も見ますが、雑誌って企画から発行まで数か月の時間差があるので、旬な情報を得るのが難しいんです。

  おしゃれな人って、その数か月で興味が変わってしまうので、“今”の情報を知るためにも僕の情報源はSNSなんです。ほかの人とは違う調べ方かもしれませんが、その環境が自分の感度や洋服への興味を高めてくれます。

SNSも、大事な自己表現の場

FAKEOUT店舗にて、デザイナーともじさん

―“今”を意識しているTOMOJIさんが、今後目指すものは何ですか?

  まずは、今よりも“売れるもの”を作りたいですね。つまりそれは、世の中の人たちがどれだけ“欲しい”と求めてくれるブランドかということ。「オブ ザ ネージュ スタイル」では、デザイナーとして、そういう役割をしていきたいんです。

  もうひとつは、有名になりたいですね。たまに佐賀に帰ると、両親や親戚が雑誌やカタログに出ている自分をチェックしてくれているようで、とても喜んでくれるんです。親孝行をしている感覚になりますね。友人もSNSで定期的にチェックしてくれています。

  SNSも自分を発信する有効な手段で、スニーカー関係のイベントやBIGBANGのコンサートに行くと声をかけてくださる方がいて、みんなから知ってもらえる嬉しさがあります。

―最後に、これから働く人たちに向けてメッセージをいただけますか?

  自分が好きだと思うことをやってほしいですね。その時には、妥協はしないこと。
  たとえプライベートな場であってもいい加減なことをしなければ、友達が増えたり、情報がたくさん入ってきます。自分が持っていない情報や感覚を友達が持っていたりします。そういうのを吸収していくのって、とても大事なんです。ぜひ好きなことを続けていってほしいと思います!

<株式会社スタイル>
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-6-4 テイルウインド青山 2F
JR渋谷駅より 徒歩約8分

<セレクトショップ「FAKEOUT」>
渋谷109MEN’S
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-23-10 6F
JR渋谷駅より 徒歩すぐ

[取材・執筆・構成]yukiko(色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」代表)
[撮影・編集] 真田明日美

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